5月例会『ローマ法王になる日まで』の例会学習会を、標記の題名で、六甲カソリック教会のアルフレド・セゴビア神父さんに来ていただいてお話を聞きました。

セゴビア神父もアルゼンチン人で、現在のフランシスコ教皇(カトリック教会ではこう呼ぶ)と同じイエズス会所属で、5年ほど一緒に働いたそうです。「厳しい人だった」と言われました。
庶民は普通に暮らしていた
この映画はアルゼンチンの最悪の軍政の時代を主に描いていますが、セゴビア神父は高校生で、そんなに酷い政治だとは分からなかったといいます。ただバスで身分証明書の検閲があったときに、それを忘れていて警察署に連れて行かれたそうです。
しかし夜に突然誰か分からない人(警察か軍隊か民間人か分からない人)が家に押しかけて来て連れ去ったというのは、実際あったそうです。その多くは今でも行方不明になっています。
殺された神父の名前等、それは映画の通りだそうです。映画はよく調べている、といいます。
でも軍事政権の時代にワールド・カップがあって、大勢の外国人が来たが、その酷さに気づいていない、そういう状況です。
しかし、そのときの最高責任者は裁判で裁かれているが「国のために必要なことをやった」と自己弁明の本を出しているそうです。
人に関心がある
原題は「フランシスコと呼んで」というそうです。彼はこれまでの教皇と違うことをやっています。一つは公邸に住まずに、ホテルのようなところに住んで、カフェテラスで普通の人と一緒に食事をしたりしているそうです。

現在を人も物も「使い捨ての時代」だといって批判しているそうです。
現在の教皇が一人で改革をやっているように見えるが、元々カトリック教会の中でもそういう考え方の人も多くいて、それが多数はとして現れているのが現在、ということだそうです。
5月例会は5月25日26日
下記の神戸映画サークル協議会のHPをご覧ください。今月の解説は私が書きました。
https://kobe-eisa.com/