8月例会学習会「コスタリカの歴史的歩み」

7月26日に8月例会『コスタリカの奇跡−積極的平和国家のつくり方』の学習会をしました。標記の題で小澤卓也(神戸大学国際文科学研究科教授)先生にお話をいただきました。小澤さんの専門は中央アメリカの近現代史で、特にコスタリカに留学もされています。

まず映画の原題は『A Bold Peace』で「勇敢な平和」となりますから邦題とちょっと違うのではないか、というところから話は始まりました。
そしてコスタリカがスペインから独立した辺りから現代までをかなり詳しく時代を分けて社会的な変化、特徴を解説していただきました。
先生がつけられた題と違いますが、私の印象としては①1870〜1940年福祉国家として歩み始めた時代②③1944〜51年内戦と新憲法の時代④1950〜80年経済的繁栄、危機の時代⑤⑥永世中立宣言と中米和平の時代⑦それ以降という感じです。
学習会のあとも居酒屋に場所を変えてさらにコスタリカの詳しい話を聞きました。とても勉強になりました。
というのも私たちの班が8月の担当で、例会紹介を書くためにコスタリカを研究した本を探しましたが、あまりなくて分からないままに書いたことがあって、それを小澤さんから教えていただきました。
映画は監督が意図したコスタリカを描いていますが時間的な制約もあって「もう少し知りたい」というところがあります。しかも歴史や社会は複雑で取り方によっていい面と悪い面があります。それを補足していただいた学習会となりました。
しかも学習会自体も時間があまりないので、歴史的な面だけになって、コスタリカの魅力である観光、自然環境まで話が行きませんでした。

多様な動植物が生息する豊かな自然に恵まれています。映画でも学習会も触れられませんでしたが、それも興味深いところです。
解説は映画サークルのHPを見てください。
https://kobe-eisa.com/