12月例会学習会「ワルシャワ世界遺産を訪ねて」

 12月例会『木洩れ日の家で』がワルシャワ郊外の古い木造の「家」を舞台にしていること、そしてその「家」が、この映画のキーワードとなること。今回の学習会は、それに係わるかな。でもそれとはちょっと外れるかも知れなけれど、世界遺産となっている復元されたワルシャワ中心市街地の話です。講師は竹山清明さん(京都橘大学教授、神戸をほんまの文化都市にする会代表)です。

 すべてPPを使っての話で、会場の照明を落としたのでメモをとることができず、簡単な感想になります。
 ワルシャワの中心地にある「旧市街」「新市街」「クラクフ郊外通り」「新世界通り」と宮殿が「ワルシャワ歴史地区」としてユネスコ世界遺産に登録されたのは、1980年。
 ここは古い歴史的建造物ではない。第二次世界大戦の時にナチスドイツによって、地上にあるものはことごとく破壊された。最初は空からの爆弾で、次は陸軍が建物一戸一戸にダイナマイトを仕掛けて粉々に壊した。
 ポーランド人の誇りを粉砕する、という狙いらしい。
 それを戦後、ほぼ完璧に元通りにした。「壁のひび一本にいたるまで」という表現があるが、そこまでやったという。破壊される前に、ワルシャワ工科大学の先生が学生たちを使って、丹念にスケッチをして置いたらしい。
 ユネスコは「破壊からの復元及び維持への人々の営み」を評価し、その行為を世界遺産にした。
 学習会終了後は恒例の飲み会です。

例会の日程は映画サークルのHPをご覧ください。
http://www.kobe-eisa.com/