半藤一利「国民をだまそうとしている」

国ではなく国民
7月13日の『NHKスペシャル』は「集団的自衛権行使容認決定の舞台裏で何が?自公の攻防▽大転換は日本に何をもたらすか」はもう一つはっきりしません。
いわば自公政党の言い訳みたいなものです。公明党の自らの「転向」を覆い隠し、「歯止め」をかけた、といいたいように見えます。しかしさすがのNHKも「これで日本の平和、国民の生活は安泰です」と言うことは言えなかったようです。
国ではなく国民が大変になると言う視点はありません。
政治家の言葉を真に受けず 
[朝日]は「集団的自衛権を問う」と言うコラムを続けています。有識者集団的自衛権とは何か、を語らせています。
7月11日は半藤一利さんです。NHKとちがって、率直に辛辣に政治家の正体に言及します。
安倍首相は「日本が戦争に巻き込まれる恐れはいっそうなくなっていく」いいますが、それは「政治家の甘言」と断罪します。
仮想敵国と見なす中国と首脳会談も出来ない政権が「『国民の命と平和な暮らしを守る』と胸を張るのは、国民をだまそうとしているように見える」さらに安倍首相等の「『愛国心』からは、自国が最高と考えて他国を見下す偏狭なナショナリズムを感じます」と率直に批判します。
百田尚樹の小説は「悲惨な戦争を体験した人たちが次々と亡くなっていくことも、この流れを後押している」と言う批判が的を射ています。私には巧妙なすり替えで戦争の本質を隠している。あるいは人間の本質的なところは薄っぺらな俗論によって構成しているように見えます。それが支持され売れるのは、無知につけ込んでいると思います。
まだ引き返せる
「再び戦争への道を歩まないためにどうするか。政治家の言葉を真に受けず、自ら考える」事が一番大事です。来春の統一地方選挙でしめさなけらばなりません。
今日投票日であった滋賀県知事選挙で、自民公明維新が押す候補者(原発推進派)が落選した、よかったよかった。