だから池上彰は嫌い

今しがた「池上彰解説塾 光と影ノーベル平和賞の真実」が終わりました。池上彰ですから、上手に一番大事なこと、本質を隠す、眉唾のものだとは思いましたが、やはりそうでした。
けっこう辛口にノーベル平和賞が他の部門賞と違って、政治的な思惑が多いということを影の部分として紹介しています。
でも唯一日本人で受賞した佐藤栄作についてはコメントしません。佐藤は日本の国是「非核三原則」を評価されたものですが、今では沖縄への核持込や、米国軍艦の核積載船の日本寄港を認める密約が明らかですから「光と影」で言わないといけないことです。
オバマ大統領や金大中大統領の影の部分、劉暁派氏受賞の際の中国批判は適切だとも思いますが、肝心の日本の首相を隠すのはこの人らしい。
注目の選挙
さらに「注目の選挙」で米国の中間選挙について論評しています。民主党オバマ大統領に対する野党共和党が上院下院で多数を取ったことによる、米国の混乱、ひいては日本や世界の混乱をいいます。そして米国国民は大統領にも議会にも不信を持っていると結びました。
それはそのとおりと思います。ではそういう米国民の意思がなぜ議会に反映されないのか、なぜ両院には共和党民主党しかないのか。アメリカの政党政治選挙制度のおかしさについては一切解説しません。
さらに言えば、今日本でもっとも重要な選挙は沖縄知事選挙です。それの意義ぐらいは解説しても、テレビの中立性は保てると思います。
でも彼はそういう重要なことは隠します。まさに権力者の無花果の葉っぱです。