朝日新聞労組「第30回言論の自由を考える5.3集会」

今年も行きました。5年続いています。憲法集会と重なりますが、こちらのほうが発言者が多くて、不謹慎ですが面白い要素が多々あります。
「『不信』『萎縮』を乗り越えて〜阪神支局襲撃事件から30年」が今年のテーマです。旧来からの言論の中心であった新聞の課題が話し合われたように思います。

パネリストは高橋源一郎(作家)、西田亮介(東京工大准教授)高橋純子(朝日新聞政治部次長)で、コーディネーターは池上彰というメンバーです。
この講演は、新聞やテレビでも取り上げられ、主な論点も紹介されていました。でもマスメディアが取り上げないことがありました。それは阪神支局周辺、この集会の会場になった朝日ホール周辺に、この事件の襲撃者、赤報隊を賛美し「アサヒ死ね」と叫ぶ連中がいると言うことです。彼らは襲撃者のモンタージュ写真をプリントしたTシャツを着ていたそうです。
西田さんは、最初にそのことを驚きとして発言されました。
そんなヤツラがいると言うことと、それをマスコミが報道しないと言うことが2重の驚きでした。
フェイクニュース
新聞が売れなくなった、と言う話はだいぶ前から出ています。大学生等若い人たちが、新聞を読まない買わないということは、世界的な傾向のようです。
世の中の動きはインターネットから情報を拾っている、と言うことです。
そしてトランプ大統領になってから「ポスト事実」「もう一つの事実」など、明らかにニセモノだと分かるニュースが、いわば平気で飛び回っています。
それは米国だけではなく、世界中にあるようです。ただ日本ではだいぶ前から橋下前大阪市長や安倍首相等が平気で嘘を撒き散らしていた、ということも紹介されていました。
新聞等では報道する事実は「裏付け」を取る、ものですが、ネット情報、SNSなどで意見と事実を混同させたものが意図的に流布されています。それにどう対抗するのか、これは中々難しそうですが、ネット情報で競い合いながら、地道な報道、総合的で批判的な記事が必要だと、常識的な結論で終わりました。