総選挙も終盤に

新聞の世論調査では自民党が300議席と言います。それはまだ不確定要素が多いものでしょうが、小選挙区制度の下では、少し抜きん出ていると圧勝するのでしょう。
「2大政党による政権交代」などという、日本の政治土壌を見ていない「評論家」に乗せられて、全てのマスコミが「政治改革」と煽り立てたのが馬鹿だったのでしょう。
当初から言われていたことは、小選挙区は「社会党を潰す」と言うことで、それはずばり当たりました。小選挙区に道を開いた土井たかこの責任は重いと思います。
そして保守2大政党を狙っていた人々は、細る支持基盤の上に建つ巨大な自民党に、ほくそ笑んでいるのでしょうか。
私には荒廃する政治状況、投票率が異常に低くなる、民主主義の崩壊、という事態に思えて仕方ありません。
何度だまされるのか
アベノミクスで給料が上がる、と信じている人々はあまりいない、景気が良くなると思う人もあまりいない、でも自民党で仕方がない、と思う人が相対的に多数と言うことです。
小選挙区の下では、その少数の、信じやすい人の意見で巨大与党が作られる、ということです。
そして、ふてぶてしく平気な顔で嘘をついても、それが通る選挙制度です。
小選挙区廃止を大きな世論にしないと、政治の荒廃は進みます。
馬鹿馬鹿しい維新
「第3極」というネーミングは見事です。保守革新でもなく自民党民主党でもない、もちろん共産党でもない、新しい政治勢力のように勘違いさせます。
デモ本当の姿は、保守反動的、財界のお抱えでしかありません。
ちょっと維新の党の演説を聴きました。農業に企業を参入させると言うものです。ケチャップ会社にトマトを作らせたら、うまくいくといっています。おいしいケチャップを作る技術と、おいしいトマトを作るのは、根本的に違うと思うのですが、彼らには同じに思えるのでしょう。
そして「身を切る」といって歳費の切り下げ言います。しかし政党助成金については一言も触れません。かっこつけて100円は返すが1万円は黙って懐に入れておく手法です。
デモ、そのいい加減さに気づく人が多いようで、以前のような空虚な「期待」は薄れています。
沖縄
沖縄の小選挙区がどうなるか注目しています。反米軍基地でまとまった政治勢力が結束して自民党とぶつかっています。もし沖縄から自民党議席がなくなれば、政治情勢は変わると思います。
それが今回の選挙の目玉です。