檻の中のライオン~憲法ってなんだろう?~

2月17日映画サークルが主催して標記の学習会を持ちました。話をしていただいたのは楾(はんどう)大樹弁護士(ひろしま民法律事務所)です。

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アベ壊憲が強引に進められようとしている情勢で、私たちももう一度勉強しよう、それを力に現憲法の素晴らしさ大切さを多くの広げたいと考えました。

大筋は権力=ライオン、憲法=檻に例えた寓話ですが、憲法に込められた意味、実際の政治情勢や自民党改憲草案までも詳しくお話いただきました。質疑も含めて15時半から18時半まで3時間という長さですが、時間はあまり気になりませんでした。

話を聞いて、私の中でいろいろと考えが巡りましたので、思ったところを書いておきます。

楾さんの講演内容ではありません。

人間らしく生きていくために

自民党改憲草案(以下「草案」)と比較して考えたらよくわかると思いました。草案は基本的人権は国家によって保障されている、という考え方になっています。人間誰でも生まれながらにして持っていると考えるのとは大きく違います。

憲法はすべて「人間らしく生きていくために」ということで貫かれ、国家と公務員はそのために働くように書かれています。

小学校の教科書で人権はみんなが守り尊重すると書かれてありました。確かに人権意識を持つのは大切なことですが、憲法との関係で言うと、まず国家の責任で人権を守る法制度、現実社会を作ることが大事というべきでしょう。

人間にとって働くことは非常に大事です。ですからブラック企業を取り締まる法制度、実行する部署の充実が必要です。色々な人間がいるのは許容できますが、非常識な企業は駄目です。

そして平和は、それこそが人権に直結してきます。国や国土を守ることは付随的なものだと思います。

アベ壊憲を支持する愚かさ

立憲主義は人類の歴史的な到達です。現憲法もその考えに沿って作られています。国民を権力の横暴から守る立場で、しつこいくらいに描いてあります。

歴史的に権力は国民の権利や命を奪ってきたから、それに対抗することが書かれてあります。

アベ壊憲はそういう歴史を勉強しません。国民は黙っていうことを聞いていればよい、というのが丸見えです。そして小さい頃からそう教育するべきだとやっています。

憲法の字面を教えても根本精神は外しています。「国民は憲法を守らなくてはならない」「憲法は理想を書いてある」というのはその際たるものです。