「こまどり姉妹がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」

 すばらしい映画でした。ドキュメンタリーという手法ですが、こまどり姉妹の起伏に富んだ人生と、彼女たちの生きた時代が見事に重ね合わさり、劇映画を見ているような感動を持ちました。

 それは監督の製作意図を超えたものでもあったようです。この日、片岡監督には舞台挨拶に来ていただき、少し交流会をしました。彼女はこまどり姉妹の舞台を見て、非常に面白い感動的であったから映画に作りたいと思ったそうです。彼女はこまどり姉妹かしまし娘と並べて、面白い舞台といいましたが、そういう感覚です。
 しかし同時に「見た人から昭和という時代を描いたという評価も戴いた」とも言っています。それは当初の意図ではなかったが、こまどりが語る人生を映像的に見せるために、昔のニュース映像をはさんだ効果が、じつにすばらしい映画に仕上がったと思います。




 目や耳で直接見る聴くという感覚は、文字を通して理解しイメージを書きたてる感覚とは違います。この映画で改めて感じました。
 こまどり姉妹の厚化粧やしゃべる言葉の抑揚は、彼女たちの人生、その時代(戦後、高度経済成長、平成)と見事に組み合わさって、最後の「ソーラン渡り鳥」の歌謡ショーに結実しました。
 いやあすばらしい映画だった。
 今回の例会参加者は前月よりも増えて約550人です。あと150人は増やさないといけません。会員のみなさんの協力、努力をお願いします。なんとしても70周年80周年と続けて生きたいと思います。