11月例会学習会「朝鮮半島の文化を彩る、白について」イ・キュソプ(韓国民団副団長)

先月の学習会ではアフリカ大陸、ケニアの歴史を知らないことを思い知ったが、今月は隣国、朝鮮半島の歴史も知らないな、と実感してしまった。
日本の歴史も朗読劇「凍土に生きて」見て、これもあまり知らない、と思った。私が学校教育等で知ってるのは欧米の歴史だけだと思う。
9日標記の学習会を行った。11月例会「道、白磁の人」に関わってのものだ。

イさんの話は、あちらこちらに飛んで、メモをするのが大変でしたが、きわめて面白い話で「目から鱗」という様な話です。
陶磁器を伝えた朝鮮人の話と、李氏朝鮮白磁が上流階級の独占であること、白を祝と悲しみのハレに使うのは太陽を尊ぶ神話から来ていることなどは、この学習会のテーマに沿った話だった。
またこの映画の主人公である浅川巧や、大日本帝国の植民地時代に朝鮮人の人権を守るために奮闘した布施辰治などの話も、今までも聞いた話だった。
何が最も興味を引いたのか、それは別の話だった。韓国の人の2大祝日は、8月15日(1945年の日本から解放された日)と3月1日(1919年の独立運動)であることが一つ。もう一つは日本占領下で親日家として日本に協力して財を築いた家系を忘れていはいない、ということです。
日本は「敗戦の日」や原爆投下をはっきりと記念日にしているが、そこに導いた日米開戦12月8日であるとか、日中戦争として大陸に侵略していく謀略事件を忘れている。それらは日本国民を地獄に引きずり込んだ歴史であり、それらに関わった軍人や政府要人を、なるべく忘れようとしている。
命を掛けて戦争に反対した人々ではなく、逆に山本五十六とか多少「良心」的であるかも知れないが、戦争に協力した連中を称えている。特高警察の系譜を継ぐ者が、政治家や高級官僚になるのを黙認したし、正力松太郎という戦争主導者を、いまだに日本プロ野球の父とあがめている。
この違いはなんだろうと思う。
それはともあれ『道、白磁の人』は、日本が挑戦を植民地にしていた時代を、率直に描いた映画です。是非ご覧ください。

http://www.kobe-eisa.com/
学習会の内容はもっと豊かだったし、後の居酒屋でもイさんからいっぱい話を聞いた。