新年の挨拶

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
いつも『半睡半醒日誌』をご覧いただきありがとうございます。
今年は更新する回数を週1回以上を目標に努力します。
年賀状に、今年のベスト映画3本と、はげまされた本3冊を書きました。
映画は
「シロタ家の20世紀」
「ザ・ウォーター・ウォー」
「もういいかい」
【現実に絶望もせず安易な希望も持てないけれど人の世は人が支える、と。】
これは市民映画劇場、洋画、邦画から選んだものです。それぞれの説明ははベストスリーを書くときにしますが、全体として一言補足しておきます。
それぞれの映画は現実を写し取り、それらはあまりにも厳しいものではありますが、どこかにそれらを打ち破れるものがあるということと、それにはやはり人間のもっとも肯定できる人間らしいものが力強く働いていると、示唆しています。
本は
「プロメテウスの罠3〜5」朝日新聞
「やってはいけないランニング」鈴木清和
「人類哲学序説」梅原猛
【部分と全体を見て、何を考えるべきかを教えてくれました。】
「プロメテウス・・・」は朝日新聞連載の原発事故の記録です。多面的な項目が書き続けられてます。事故直後のことも現在の状況も忘れられてはならないことです。これは朝日新聞の生命線だと思います。
「やっては・・・」は神戸マラソン出場、完走をめざして、どのようなトレーニングをすればいいのか、と思って買いました。走る距離を伸ばすためにどうすればいいのかが書いてありました。それ以上に走るということの考え方が変わりました。ただ、これが正しいのかどうかは、まだわかりません。
「人類・・・」は現在の支配的な哲学、デカルトを中心とする人間中心の西洋哲学からの脱皮を、梅原猛さんが提唱しています。現代が原発を容認する社会になったのは、ルネッサンス産業革命以後の科学技術、工業の発展による欧米諸国の世界支配によるものです。もう一度、人類誕生の歴史と思想を追い求めて、人類の生き方を探る「人類哲学」の議論を始める「序説」であるといいます。