東西落語名人選

9月24日に、標記の文化ホールの落語会に行きました。ここにはこの10年ほど大体行っています。出る演者がとても素晴らしいので料金が高くても行きます。
数えてみますと今年は3月の「米朝一門会」に始まって7回目でした。浜山寄席や神能殿寄席、笑びす寄席に初めて行ったので、異例の多さになっています。いつもは2、3回です。
落語は名人上手を聞け

昼席を見ましたが、江戸は柳家三三(道灌)、林家正蔵(松山鏡)、柳家小三治(青菜)で上方は笑福亭仁智(川柳は心の憂さの吹き溜まり)、月亭八方(住吉駕籠)、桂福團治(寿命)です。

福團治はもう少ししんみりした話を期待してのですが、水売り源兵衛が「寿命」を捜す、という初めて聞く話でした。
小三治はマクラなしでいきなり「青菜」にはいり、そのまま話の世界に持っていかれました。でも屋敷で旦那と話をしているときは、職人棟梁の風の植木屋が、我が家に返ってきて、嫁を押入れに折れて「鞍馬から・・・」をやらせるバカな人物に変わるは、ちょっと不自然です。

仁智は初めて実演を聞きましたが、新作落語サラリーマン川柳等から題材を持って来て、どこかで聞いたような小話の積み上げでしたが、けっこう良かったと思います。
他の人もいいです。聞きやすいし、それぞれの世界を持っています。
こんな名人上手ばかりの席に出るのは勇気が要るでしょうね。八方も、他で聞いたら上手に聞こえるでしょうが、このメンバーの中ではアラが見えます。
5年ほど前、一度、末広亭で夜9時から始まる前座、見習いの落語会(500円)を聞きましたが、これはとても聞いていらせません。
もし始めて落語を聞く人がいれば、高い料金でも名人の話を聞きなさいと進めます。