2018年おめでとうございます

本年もよろしくお願いします。
年賀状にいつものように、3冊の本と3本の映画をあげています。それをここではちょっと詳しく紹介します。
現実はさらに深く問い直すべきであると示唆してくれた本3冊です。

不破さんの書いた「スターリン秘史−巨悪の成立と展開」(全6巻)をもとに、不破さんと渡辺さんが対談します。第2次世界大戦の戦前、戦中、戦後という現代史にスターリンがどのように関わっていたかが明らかにされます。大テロルで独裁体制を築いたスターリン独ソ不可侵条約や東西冷戦構造、朝鮮戦争などに新しい視点がありました。

相場さんの本を始めて読みました。ミステリーですが、背後にある日本社会が批判的に描かれます。BSE(狂牛病)問題、食品偽装、巨大ショッピングセンター、地方経済等が見事に折り込まれています。それでいてテンポよく読ませてくれます。「血の轍」や「共振」も読みましたが面白かったですよ。

映画『スノーデン』ではわかりにくかったことが、詳しく書かれています。普通の人の個人情報のすべてを権力が握っていると言う現実を告発しています。しかも日本の現状についてE・スノーデン氏の見解が示されています。
映画3本は「乗り越えるべき現実の本質を見せました」と言うコメントをつけて『ある戦争』『ちょっと今から仕事止めてくる』『婚約者の友人』をあげました。それぞれこれまでも書いていますから紹介は省略します。