新年明けましておめでとうございます


今年はこんな年賀状を出しました。
若いときは葉書や手紙を書く習慣を持っていませんでしたが、年賀状は書いてきました。
労働組合の役員選挙に出るようになって挨拶の葉書を書きはじめました。そして年賀状の数も増えました。
でも儀礼的な要素が多く、個別具体的な私信ではありませんでした。あまり思いを込めず、凡庸な年始の挨拶でした。
5〜6年ぐらい前から、良かった映画や本のタイトルを載せるようにしました。
映画はその年に公開された映画ですが、本は発行された年に拘らないので読んで「はげまされた本」にしています。かなり個性が出るようになったと思います。何人かの人に「楽しみにしている」と言われました。
「謹賀新年」の文字やイラストは市販のソフトの流用ですから、それは単なる好みで選んでいます。
今年は初めて挨拶文の中に思いを込めました。「事実を知り本質を見抜く」は、昨夏以降にあった一連の市職労に対する攻撃のことです。
過去に遡って現在にいたるまでの事実関係を知り、今、なぜ大きな問題にされているか、その本質を見抜くことが大事だと思いました。
誰が、何故ということを考えます。
映画と本について簡単に紹介しておきます。
映画
ロープ/戦場の生命線』は2月に見て、映画サークルの10月例会です。感想は西神ニュータウン9条の会HP4月号に書いています。
厳しい環境で、困っている見知らぬ人のために自分の能力の限り働く人間に敬意を持っています。
オーケストラ・クラス』は9月に見ましたが、その時は軽く見ていましたが、フランスでは音楽が小中学校の科目に入っていないこと、それが特別な授業だと知り、今でも心に残っています。

落ちこぼれのバイオリストと、その教室で新しい才能にめざめる小学生たちの話です。
沖縄スパイ戦史』は9月に見て西神NT9条HP11月にも書きました。非常に力のあるドキュメンタリーです。沖縄戦を実際に体験した人は減っています。今しか撮れない映画です。
添え書きは、いずれの映画も厳しい現実に向き合っていますが、それを変えていけるという希望も描いている、という意味です。

日米地位協定入門』(前泊博盛)は、西神NT9条の会が2月に開催した講演会に来ていただいた沖縄国際大学の前泊さんが書かれた本です。日米安保条約の本質が凝縮していて、日本と米国、米軍基地の関係が良くわかります。

『孤独の絆 探偵・竹花』(藤田宜永)は「今年読んだ本」で書きました。還暦探偵、竹花の生き方考え方に惹かれています。
『ともにがんばりましょう』(塩田武士)は3月に本の紹介で書いています。地方新聞社の労働組合を舞台にしています。新聞という企業全体を描いているため、ジャーナリスト魂に触れることは少ないですが、主人公である若い新聞記者の成長は、彼の仕事にも生かされると思います。
自治労働組合のあり方と重ね合わせて詠みました。
添え書きは文字通りです。いずれも丹念な事実の積み上げに裏打ちされています。労使の団交も職場の現実をつかんだ交渉が大事であると強調されていました。
今年もよろしくお願いします。