広島カープ2019を振り返って

1.オープン戦が首位だったので、ちょっと気持ちが悪かったのですが、広島カープは残念ながら4連覇を逃し、CSにさえも行けない4位に終わりました。とても残念です。

 良かったのは鈴木誠也首位打者と床田の復活でした。小園も終盤にレギュラーで出始めましたが成績はまだまだです。

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2020年以降に強いカープを復活させてほしいと願って、私見ですが、2019年のペナントレースを振り返ってみます。そして佐々岡監督体制で展望も考えてみます。

 まず敗因を列挙してみます。

タナキクマルの崩壊

②抑えの一岡、中崎の不調

③これらを補う新戦力が出てこないかった

④シーズン初めに緒方監督が辞める気でいた

 他に、バチスタがいなくなったは、アクシデントでした。来年は帰ってきて活躍してほしいですね。

①は多くの方の指摘があるように、3連覇の起動力となったのはタナキクマルです。チームの柱、走攻守すべてでチームを支えたと言うべきショート田中、セカンド菊池、センター丸のうち、丸はFAで読売に行き、田中は絶不調に陥りました。菊池だけは昨年並みの成績でしたが、柱がなくなったことで、チーム全体が好調の時は良いが、いったん不調になると歯止めがきかないことや、ここ1番での勝負が弱くなりました。

 走攻守の柱であったことで、逆に走攻守すべてでほころびが出てしまいました。ですから非常に勝負弱いという感じなりました。

 ファンとして、リードしていても「逆転されるかも」、リードされると「もうあかんか」という気分になりました。

②は、後半戦に彼らがいなくなりました。フランスワも菊池、中村恭平も頑張りましたが、安定感が違います。昨年までの「逆転の広島」は攻撃陣と劣勢時の中継ぎ陣ががんばっていたからですが、それもいったんリードすると彼らがいるという安心感があってこそです。

 現実には彼らがいないことで、中継ぎ陣が手薄になってリードを広げられるようになったし、フランスワの登板過多と安定不足を感じました。

 彼らは勤続疲労だろうと思います。毎年、緊張した場面で多く登板してきた疲労がたまったものと思います。球威とキレの不足はどうしようもないものでした。

③新戦力と期待したのは、打では野間、西川、安部、メヒア、磯村、坂倉でしたが、合格点は西川だけでした。私としては阿部の活躍を期待したのですが残念です。野間は去年の成長を維持できればよかったのですが、誠也とは違いました。まだまだ猛練習が足りないのかもしれません。 

 長野はそんなに期待していませんでした。

投手は、床田はまあまあでしたが、アドゥワは期待はずれでした。彼は出足は良かったけれども、途中から通用しなくなりました。薮田、中村佑太の復活もなく岡田も潰れました。加藤も力不足ですね。外国人も今一でした。

投手は練習でよくなるわけではなく、センスの部分が大きいのでしょう。来年は高橋昂也の復活に期待しましょう。

④緒方監督に批判がありますが、特に選手起用が悪いと思いません。でもシーズン初めに親しい記者に辞めると漏らしていた、と聞きました。責任者の去就は最高機密です。それを漏らすことは気持ちでどこかにゆるみがあったと批判されても仕方ありません。

 ストレスで心身ともにボロボロであったと言いますが、そうであっても平然とするべきです。勝負師の鉄則でしょう。

 まじめすぎる性格は監督には向いていなかったのかもしれません。打撃や守備のコーチで帰ってきてほしいと思います。

2.

さて佐々岡体制となる来年以降ですが、やはり広島は攻撃型のチームだと思います。タナキクマルのように走攻守そろった選手をそろえるべきでしょう。

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 もちろん誠也が看板ですし西川も會澤も安定してきました。菊池が引き続き残留するという前提ですが、その4人と後二人のレギュラーがほしいところです。しかしなかなか難しいと言うのが現実です。

 ですからセカンドは菊池、ショートは守備を重視して起用して、あとの内野はサード、ファーストは田中、小園、三好、曽根等から調子のいいものを使う布陣を組んだらどうでしょうか。

 外野専門は鈴木、野間、長野だけにして、松山、西川、安部、坂倉、磯村、堂林、バチスタ、メヒアは複数の守備が出来るようにする必要もあります。

 投手陣は難しいです。大瀬良、野村、ジョンソン、九里、床田は先発でしたが、九里は色々なところに回ってほしいですね。新人の森下は未知数で見ておいて、先発はやはり薮田と岡田、アドゥワ、中村佑太の実績組と遠藤、山口、島内、高橋昂也などから一人出てきてほしいですね。

 中継ぎ、抑えは一岡、中崎の復活がないと難しいです。中田もそうですが今村もこれ以上は無理かもしれません。そうすると菊池、中村恭平が今年と同程度するとして若手の台頭が必須です。塹江や藤井は使われているが出てこれない。

外国人投手もフランスワに加えて安定した人が出てほしいですね。

 この中からクローザーを選ぶのは佐々岡監督の眼力ですね。今年の後半のフランスワも経験を積めばよくなるかもしれない。

3.

 チームの中核は曾澤翼だと思います。バッターは鈴木誠也、投手は大瀬良を中心にチーム作りをするけれども全体的には曾澤翼です。

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その上で西川竜馬と鈴木誠也で3,4番を組み、1番野間、2番菊池、5番バチスタで上位打線を組みます。下位は曾澤翼を中心に小園、田中、安部、坂倉、磯村(メヒア)そしてあまり期待しない堂林です。そうすれば代打の切り札に松山を置けます

竜馬、誠也のRS砲が固定されれば強力打線になります。

投手は先発は大瀬良を中心としてアドゥワ、床田、高橋昂也を中心に回し、押さえをやはり中崎、一岡ですね。

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こんな形でまた3連覇ぐらいしてほしいと思います。