新聞記事あれこれ

新聞の切り抜きはどんどん貯まります。主に4紙を読みながら気になる記事を毎日、切り抜いていきますが、それを元に何か書くのは難しくて、そのままになっています。棄ててもいいのですが、いつか何かに生かせないかと思って、置いています。
しかし古いのは書きにくいので、生かせる機会はあまりありません。
気になったものは早く書かないといけないのです。
3年前から
天声人語(5月1日)に定年の話がありました。「パーキンソンの法則」によれば「定年の年齢に科学的な根拠はない。確かなのは、何歳に決めても、その3年前から人間の能率は衰え始める」と言います。
私はあと2年を切りましたから、仕事についてはそうなっても仕方がないのでしょう。でも人生はまだまだ続く(と思っているが)ので、それ以外については頑張れると思うのですが、そうでもないようです。
やはり仕事が大半を占めるので、全体的に揺らいでいます。
ジャーナリストの歴史認識
全国紙の中で[毎日]が一番良いと思っています。その象徴的なのが「風知草」と言うコラム、その執筆者、山田孝男さんです。
4月28日のコラムはTPPの記事です。[読売]だけが合意と書き、他紙もNHK、民放も合意せずと書いた、その分析を書いています。
TPPについては[毎日]を含め全国紙の社説は「希望のサロン」で、地方紙の多くは「危険なワナ」です。山田さんは「危険なワナ」だとはっきりいいます。
その理由は「全人類の近代化は無理」近代資本主義ではない「新しいシステムを築くべき」であり、政治家にもジャーナリズムにも「歴史の危機に対する自覚の深さ」が必要と言い切ります。
そこのところは賛成です。
その山田さんが14年度日本記者クラブ賞を受賞しました。その「感謝と弁明」でも「今の資本主義社会は長続きしない」と書きました。
[毎日]は自由なのか
1972年度創設の日本記者クラブ賞を受賞した47人中[毎日]は11人とダントツに多くて、次が[朝日]とNHKの5人です。[産経]は4人ですが大企業[読売]は2人で、それも92年度が最後です。
この賞は、歴代受賞者の評価を見てみると、反権力と言うジャーナリズムの役割を重視していないのかもしれません。
それでも山田さんが「社説と違う拙稿」が書ける[毎日]の風土と書いていますが、記者の自由が必要だと言うのでしょう。だからまだましです。
[読売]は社論に縛られるから、ほとんど信用できない新聞です。かなり歪められた記事が多いと思います。
読売ジャイアンツが負けた時だけ読む新聞です。