国会で正々堂々嘘を言い

森友学園の事件で大阪地検が不起訴を決めました。高級官僚の堕落もここまで来たか、と思いました。
この問題を告発した市民団体はすぐに検察審査会に申し立てしています。とことんやることに応援します。
メディアでも多くの批判があるように見えますが、読売新聞などは従来から、大した問題ではない、と言っていました。社説(6月1日)で「学園側はどう喝まがいの交渉を繰り返した。交渉術に屈した財務省側が大幅な値引きをのんだ。それが問題の本質ではないか」と言っています。「首相は関係ない、財務省の問題」と言ってきた佐伯啓思(京大名誉教授)さんなども「まあ当然でしょう」と思っているでしょう。
 [朝日]に「栄転の沙汰を待つナニワの特捜部」という川柳がありました。

 佐川前国税長官のこれまでの国会答弁は嘘で固められたものであることを財務省は認め、それに合わせるために、公文書の改竄をしてきた、までは言いました。しかしなぜ佐川前長官は嘘を言ったのかは明らかにしていません。
麻生大臣は「それがわかれば苦労はない」と言いますが、みんなわかっています。あんたは「わかっていても言えないだけだろう」と突っ込みたくなります
相身互いか
森友関係文書の改竄にかかわった近畿財務局職員が自殺したことを思うと、「嫌疑不十分」や財務省の懲戒処分などで許されるのか、検察への不信が募ります。
厚顔無恥に知らぬ存ぜぬ、と言い張る財務省幹部、財務大臣の無責任さには、本当に腹が立ちます。彼らの下で、不当不法な公文書改竄に使い倒され、心身ともにボロボロにされた下級官吏の哀れさに、言うべき言葉はありません。
それなのに、この時期に、財務官僚にエールを送る神戸市長、久元喜造氏のブログにはちょっとむかっときました。
「最近、財務官僚への風当たりが強くなっています」「一部の幹部の行動には憤りを禁じ得ないものはありますが」とは違うでしょう。
 パワハラ、セクハラは大嫌いだと公言されているのだから、佐川前国税庁長官の公文書改竄命令が人一人を殺したことや、最後まで謝罪の言葉のなかった破廉恥漢、福田前事務次官について何か言うべきでしょう。
「委縮することなく、誇りを持って」仕事に励めとは、心底見えた思いです。