芝居

小森陽一講演「『平和』と『絆』」、朗読劇『凍土(ツンドラ)に生きて』

10日は忙しい日で、同じ日に、この二つも聞いた。 小森さんの話は、現在の社会的政治的情勢と九条の会の役割を、わかりやすく話してもらった。ただ、これが高齢者生協の集まりであったがゆえに、突っ込んだ話しにならなかったことが残念だった。 この5年間…

『はい、奥田製作所』神戸演劇鑑賞会

10月15日に標記の芝居を見ました。ここでは芝居の感想を書きます。 この週はとても忙しい週(芝居、仕事、市民映画劇場、自治研究集会、マサイの戦士)で、それぞれの出来事、全てをこのブログに書く値打ちがありますが、そうもいかないので、書ける範囲のこ…

『樫の木坂四姉妹』

8月31日に見ました。神戸演劇鑑賞会の例会です。私は運営サークルの一員として参加して、会報係りを担当し。そしてこの日は主演の大塚道子さんのインタビューにも加えてもらいました。 そして芝居は期待にたがわぬ素晴らしいものでした。3人の名女優のやりと…

こんな原稿を書きました

神戸演劇鑑賞会の8月例会「樫の木坂の四姉妹」の運営サークル会報係りに参加しています。それで事前に台本を読みDVDをみて、芝居についての原稿を書きました。 23日が原稿の最終の打ち合わせでした。会報に「3・11後にこの芝居を見る」というタイトルで…

『樫の木坂の4姉妹』の作者、堀江安夫さんの話

神戸演劇鑑賞会8月例会『樫の木坂の4姉妹』の運営サークルに参加しています。しかも会報係りを担当したものですから、スケジュールが詰まり、少し困っています。 しかし、まあ楽しい経験です。色々な人と話が出来て、知らなかったことも教えてもらっていま…

『鳴神』

神戸演劇鑑賞会の例会で、6月22日前進座の公演です。 私は、やはり前進座の芝居が好きです。しかも『鳴神』は歌舞伎の中でもわかりやすくて面白い演目です。 ご存じない方は、ネット調べていただいたら良いのですが、私の解釈を少し言っときますと、修行を積…

『川を越えて森を抜けて』

残念ながら、私の評価は最低の芝居になりました。それは加藤健一事務所プロデュースの芝居に期待していただけに、しかも加藤健一の芝居が上手であるだけに、この芝居の主題があまりにもつまらないものであったことで、そういう評価になりました。 アメリカ東…

『毛抜』『水沢の一夜』前進座

21日久々に芝居らしい芝居を見た。神戸医療生協主催で前進座の芝居だった。さすがに個々の俳優が非常に芸達者な感じがした。 『毛抜』は歌舞伎十八番の一つ、『水沢の一夜』は幕末に活躍した高野長英の一晩のエピソードだ。両方とも、味の違ういい芝居だった…

『しのだづま考』

一人芝居で、しかも講談や浄瑠璃語り、歌舞伎の演技等を盛り込んだ楽しい「芸能」というべきものです。演劇鑑賞会の新劇、というイメージから外れるのですが、年に1回ぐらいはこんなものもいいかな、という感想です。 しかし異種婚姻は昔話の代表的なパターン…

「王女メディア」主演:平幹二郎

神戸演劇鑑賞会の例会、2月13日に見た。その後、年上の友人と居酒屋で遅くまで飲んだ。いい気分になれた。 ギリシア悲劇を、そのスタイルで上演したもので、平幹二郎の代表作らしい。ギリシア悲劇の演出に沿って、しかもそのスタイルで上演されるもので、…

演劇鑑賞会12月例会『フレディ』

12月12日、今年一番安心してみていられる芝居でした。そんなに社会的でもなく、腹を抱えて笑うのでもなく、鋭い人間観察があるでもなく、しかも「天才クラウン」という主人公の設定がありながら、その芸を見せるでもなく、ミステリー仕立てでありながら、そ…

『海霧』

24日に神戸演劇鑑賞会10月例会で見ました。前回と打って変わって芝居らしい芝居です。いかにも民藝らしい、明治大正を生き抜いた女の人生です。樫山文枝さんが20代から70代までを演じます。 しかし、私はこの主人公が好きになれないのです。時代の制約の中で…

『だるまさんがころんだ』燐光群

9月2日に見ました。 物語性よりもメッセージ性が強い演劇で、演劇鑑賞会では珍しいタイプだと思います。「現代性がない」と批判してきた私から見れば、まさに現代の世界の課題のひとつを突きつけた演劇(これは芝居というより演劇といいたい)ですので、それはそ…

「坂手洋二さんのお話を聞く会」

7月30日、9月の神戸演劇鑑賞会「だるまさんがころんだ」の作・演出で、この芝居を演じる劇団「燐光群」主宰の坂手さんの話を聞いた。 一言で言って「面白いけれども忘れてしまう」 なぜなら、話に脈絡がなくて、でも一つ一つは面白い。何かすごいことをやっている…

「エル・スール」神戸演劇鑑賞会

7月22日に芝居を見た後、親しい友人と飲みながら色々な話をした。 私の芝居の感想は、九州の人は怒るのではないだろうか、というものである。 時代は現代の東京から、昭和33年の博多に逃げ帰ってきた男の話だった。昭和33年こそが彼の原点だった、というもの…

『アパッチ砦の攻防』劇団東京ボォードヴィルショー

6月19日神戸演劇鑑賞会の6月例会でみた。「2時間笑いっぱなしの喜劇で、久々にお腹いっぱい楽しみました」(京都労演HP)であるかも知れないが、私には残念ながら空疎な笑いでしかなかった。 何も「武器としての笑い」を求めるものではないが、芝居を見た…

「花咲くチェリー」文学座

4月28日神戸演劇鑑賞会、神戸文化ホール イギリスの「階級社会」 文学座の財産といわれる、故北村和夫が主役を演じた名作で、50年前にロンドンで上演されたときは「爆発的人気」であったそうだ。 この芝居を、私は機関誌の紹介通りには受け取ることができなか…

「クリスマス・キャロル」劇団昴

およそ芸術と言うものは「何をどう描くか」というのが、出発点だと思う。その描き方の上手下手が現実的な伝える力であって、そこをおざなりで良いとは思わないし、目的と手段は密接に関わってくると思っている。(極端な話、いいことを言っているのだから、…

「あおげばとうとし」青年座

16日、標記の神戸演劇鑑賞会10月例会を見ました。 http://www.seinenza.com/ うーん、中島淳彦さんの作品ですが、きっと私と合わないのでしょう。彼の世界には入れません。 この芝居は、1972年の宮崎県油津を舞台に小学校の職員室、卒業式を目前にした教師た…