2011-01-01から1年間の記事一覧
村上春樹のスピーチ カタルーニャ国際賞の受賞スピーチで原発事故に触れ「日本人は核への『ノー』貫くべきだった」という。この人核兵器廃絶になにか言ったり行動したりしてきたかな、私は知らない。 ましてや「非現実的な夢想家として」というふざけたタイ…
鰺坂ゼミナールの最終日でした。とても難しい講座でしたが、何か大哲学者ヘーゲルの感覚に、少し触れたように思います。 フランス革命という大変革に期待し、その後の混乱とナポレオン戦争に失望したヘーゲルが理性的な論理学を確立していきますが、その弁証…
[インタビュー]東日本大震災の復興にどう取り組みべきか 「前衛」6月号に標題のインタビュー記事が載っています。室崎先生は尊敬し信頼できる研究者のお一人ですが、ここでも東日本大震災の現状をキチンと踏まえ、そして分析されています。その上で今後検討…
レッドパージによって、職場を追われた人たちが国に対して名誉回復と損害賠償を求めた裁判の判決が、5月26日神戸地裁であった。 矢尾和子裁判長は原告3人の訴えを棄却した。 判決に先立って神戸新聞では「このままでは死ねない」というコラム(5月22,23,24日)…
この前の会議に提出した、私の資料です。 まちづくりの事例研究 Ⅰ.神戸市の取り組み 1.阪神淡路大震災から16年を過ぎて、復興都市計画事業〈区画整理、再開発、街路事業〉はほぼ完成 区画整理事業 公共施行:森南第一・第二・第三地区(17ha)、六甲駅…
「廃墟に乞う」 久々に佐々木譲を読んだ。ほとんどの作品を読み一休みをしていたが、この「廃墟に乞う」は直木賞受賞作品だったので読んでみた。短編連作で読みやすいということもあったが、主人公が休職中の刑事という設定で、色々な事件を彼なりに「解決」し…
ちょっと間が開きましたが、この間、7月例会『闇の列車、光の旅』の背景を書き、この連絡会の提出資料を書いていました。背景は映画サークルの機関誌に載りますので、そちらで読んでください。連絡会の資料はここに載せます。 今日は取り合えず、会議のあっ…
すごい映画でした。アンジェイ・ワイダ監督の執念を感じました。そして祖国ポーランドに対する深い愛情、それに対する責任、映画監督としての仕事、それらが結実した映画だといっていいと思います。 ワイダ監督自身が言っているように「カティンの森」事件は…
最低男の面目躍如だな、と思う。誰のことかといえば橋下徹大阪府知事。国旗国歌に起立することを条例にして、これに従わない公務員は職務命令違反として処分する。「これが民主主義」だという。やはり石原に次ぐ「人気男」らしい。 これに対してどんな意見が…
ちょっと前のものも含めて面白かった本を紹介しておきます。分野はばらばらですね。でもそれぞれに面白い。 「ジブリの森へ 高畑勲・、宮崎駿を読む」 これはジブリ作品を、大学や高専で文学を教えている教員が「自分たちが教壇に立ち、講義したい内容を」盛…
対談相手がすごい。井上ひさし、黒木和雄、渡辺えり、ジャン・ユンカーマン、井筒和幸、高畑勲、班忠義、山田洋次といったメンバーだ。そういう人と話をして色々と聞きだせるというのが小森陽一さんだ。シネフロント社のいい企画だ。 本のタイトルは、井上ひ…
今週は連休が明けた週で、色々と予定が詰まって忙しかった。 9日月曜日はグランド抽選に参加するために午前中休暇をとった。6月7月と仕事が終わったあとで、職場でソフトボール大会をする。そのために先月に続いて抽選会に参加した。朝からたくさんの人が集…
この日の新聞は中身が濃かった。改めて日本国憲法は立派だと思う。憲法と向き合うときに、ジャーナリズムも権力に追従する姿勢を恥ずかしく思い、その精神を取り戻すのではないか。 社説「大震災と憲法『被災者のためにもっと生かそう』」 これは久々に「神…
5月3日『キッズ・オールライト』5月4日『ロビン・フッド』『バーレスク』いやあどれもみんないい映画でした。 『キッズ・オールライト』(監督リサ・チェロデンコ)は女性の同性愛カップルが、それぞれが同じ男の精子を精子バンクから得て、子ども(男と女)…
5月3日憲法記念日の集会に行ってきました。 神戸では、いつも兵庫県憲法会議と自治労兵庫県本部の2つの集会がもたれます。いわゆる共産党系と(旧社会党)新社会党系ですね。弱小となった護憲政党がいまだに分裂して集会を持っています。ですが最近はエール…
2つの文章を書いたので、ちょっと長いですが、ここに載せます。一本は映画サークルの機関誌5月号にに掲載されました。 その1 豊かな言葉で思いを伝えよう 映画界全体が危機的な状況 日本社会は、すでに人口減少社会に踏み込んでいる。すべての社会的な事象…
4月末付けで以下のような投稿をしました。 2010年度ベストテン 【邦画】 ①こまどり姉妹がやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!②春との旅③必死剣鳥刺し④弁護士布施辰治⑤悪人 【洋画】 ①インビクタス/負けざる者たち②ずっとあなたを愛してる③フローズン・リバー④ミレ…
4月30日に『アメージング・グレイス』(監督:マイケル・アプテッド)を見る。 これはよかった。ほとんど知らなかったが、奴隷貿易を違法とする法律を19世紀のイギリス国会で作った男がいた。彼の名はウィリアム・ウィルバフォース、豪商の息子だ。 その頃、…
5月1日は「労働者の祭典」といわれるメーデーだ。その昔、1886年アメリカで1日の労働時間8時間制を求めて統一ストライキでたたかったことが起源になっている。 日本では1920年に労働団体によって開催された。1990年から連合と全労連と労働組合が分裂し、メー…
4月30日午後から、総会を開催、20名を超えるみなさんに集まっていただき、今年度の活動について話し合っていただいた。演劇鑑賞会が70名を集めたのに比べると、少ないですが、直接に参加を呼びかけて例年よりも多い参加となった。 昨年は市民映画劇場への参…
今日はうたごえ新聞4月18日のコラムからの紹介。 私は、じつに多くの団体の機関誌を読んでいる事に気づいた。ちょっとあげると、うたごえ運動、新日本スポーツ連盟、きょうされん、ユニセフ、全国革新懇、区画・再開発通信、原水協、自治労連、神戸演劇鑑賞…
4月28日神戸演劇鑑賞会、神戸文化ホール イギリスの「階級社会」 文学座の財産といわれる、故北村和夫が主役を演じた名作で、50年前にロンドンで上演されたときは「爆発的人気」であったそうだ。 この芝居を、私は機関誌の紹介通りには受け取ることができなか…
とうとう出ました。米團治師匠、あんたはえらい。4月27日付の神戸新聞夕刊に東日本大震災の財源に、日本政府が持っている米国の国債があることを明らかにした。 しかし「全部で300兆円ぐらい」といっているのは、どうしてだろう。毎日新聞の記事では、萩原博…
分厚さは3cm、450頁を超える大著ですが、すばらしい筆力によってぐいぐい引っ張られるように短期間で読みました。 ミステリーの形で、謎解きの面もあり、そういうことでも面白い小説ですが、それ以上にインターセックスという、「通常」の男と女の枠にはまら…
4月24日いつものメンバーで、藤井寺市羽曳野市の古市古墳群に出掛けました。 葛井寺 辛國神社 仲哀古墳 野中寺 日本武尊古墳 応神古墳 と回ってきました。
4月15日夕刊で「識者談話 震災復興と経済」と題して竹中平蔵を載せた。見出しは「改革につなげる構想力を」とつけているが、相変わらず同じことを言っている。市場原理とアメリカ様だ。 アメリカに日本を売れ、大企業の好きなようにさせろ、弱いものが死ぬの…
親戚の法要で姫路に帰りました。久しぶりに生まれ故郷の村に足を踏み入れたのです。親戚の葬式や法要で近くまで行くのですが、なかなか村に行かないし、そういえば墓参りも昨年の盆以来いっていません。今年は母の7回忌ですが、忘れていて、まだしていません…
すばらしい映画でした。ドキュメンタリーという手法ですが、こまどり姉妹の起伏に富んだ人生と、彼女たちの生きた時代が見事に重ね合わさり、劇映画を見ているような感動を持ちました。 それは監督の製作意図を超えたものでもあったようです。この日、片岡監…
東日本大震災から1ヶ月を経て、復興をめざして新聞に色々な特集が載り始めました。色々と切り抜いておいているのですが、どう評価するべきか、戸惑っているうちに時間だけが過ぎていきます。 馬鹿みたいな記事にはすぐに書けるのですが、このシリーズは、8人…
4月5日の毎日新聞です。しかしこれほど記事の重要な主旨を隠した見出しも珍しいと思います。 萩原さんは復興のアイデアを出していますが、それは何人かが言っていることです。他の誰も言わない、復興の財源を明確に言っています。当然それが見出しになるべき…