『テルアビブ・オン・ファイア』の学習会

11月例会学習会 講師:岡真理(京都大学教授) 『テルアビブ・オン・ファイア』を担当して、中近東の歴史とパレスチナの現状を調べました。『ガザに地下鉄が走る日』(岡真理)を読んで、これまで何度かパレスチナの映画を見てきましたが、今回は、まったく…

2020年9月に読み終えた本

『剣は知っていた/柴田錬三郎』『矢萩貴子傑作選1~7』『闇の想像力/梁石日』『リプラからスコルピウス、サジタリウスへ/松村潔』『ヒトはなぜ戦争をするのか/アインシュタイン、フロイト』『破門/黒川博行』今月は6冊です。 『剣は知っていた/柴田…

2020年8月に読み終えた本

『夜明けまで眠らない/大沢在昌』『大島薫先生が教えるセックスよりも気持ちいいこと/大島薫』『もてたいと思っている男ってなんであんなに気持ち悪いんだろう』『自白 刑事土門功太郎/乃南アサ』『新・日米安保論/伊勢崎賢、柳澤協二、加藤朗』『ドラガ…

2020年7月に読み終えた本

7月は思いのほか、たくさんの本を読みました。その中から紹介したいと思う本の書評を書いてみました。 『幽霊と自転車/永田よしつぐ』 「幽霊と自転車」「ひとみさんの瞳」「電球」の短編3つ。社会の底辺に生きる真面目な若者の純愛小説という感じ。登場人…

古川健『拝啓、衆議院議長様』を読んで

神戸演劇鑑賞会の9月例会で表記の芝居をpカンパニーが上演します。 古川健は若い作家ですがいいホンを書きます。セリフもいいですね。 これは2016年相模原障害者施設殺傷事件をモチーフにつくられた芝居です。 私は運営サークルに入り、会報を担当しました…

2020年6月に読んだ本から

『PINK/柴田よしき』『所轄刑事・麻生竜太郎』『第二捜査官/安東能明』『漏洩 素行調査官/笹山稜平』『桑田次郎アダルト短編集1,2/桑田次郎』『解体屋ゲン65~68/石井さだよし・星野茂樹』『性遍歴/松本侑子』 6月はミステリーと漫画が多くなりま…

2020年5月に読んだ本

『眼の誕生/アンドリュー・パーカー/渡辺政隆・今西康子』『それは秘密の/乃南アサ』『怪優伝―三國連太郎、死ぬまで演じ続けること/佐野眞一』『創作の極意と掟/筒井康隆』が5月に読了し、紹介できる本です。家にいる時間は増えましたが、在宅勤務など…

2020年4月に読んだ本

私の本の読み方は1冊を集中して読むというのではなく、2,3冊並行しながら読むというやり方です。極端ないい方をすれば、2冊本を持って家を出て、1冊は行きの通勤電車もう1冊は帰りに読む、家では1冊は居間で、1冊は寝間でという具合です。あるいはもう1冊…

2020年1月~3月に読んだ本

「現代推理小説体系11(海の牙/水上勉)(4万人の目撃者/有馬頼義)(落石/新田次郎)(獣に降る雨、魔女の視線/菊村至)」「不発弾/相場英雄」「憂いなき町/佐々木譲」「わがひそやかなる愉しみ/田辺聖子編」「やくざと芸能と/なべおさみ」「仮面小説…

3月例会学習会「漫画マルクス・エンゲルスを語る」

今月の学習会の講師は野口美代子さん(元小学校教師、漫画『マルクス&エンゲルス』の脚本を書いた人)です。 彼女は、映画『マルクス・エンゲルス』(原題「若きマルクス」)を見たあとに、マルクスやエンゲルスのことを知らない日本人が多い(日本共産党の…

「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」「戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗」加藤陽子、「戦争経済大国」斉藤貴男

読んだ動機 この3冊を読みました。アジア太平洋戦争の見方が変わり、邦画の戦争ものの批評の目も少し変わりました。 読んだ動機は久元神戸市長のブログ(2019年9月22日27日)と、日本維新の会の片山虎之助氏が毎日新聞の「蔵書拝見(9月24日)」で「それでも…

新年の挨拶

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 下記のような年賀状を友人に送りました。 本 本と映画の紹介をしておきます。 「解体屋ゲン」は「週刊漫画TIMES」で現在も連載中の漫画です。単行本になっているものをアマゾンで読みまし…

今年読んだ本、ミステリーから裁判所と冤罪へ

映画の感想、批評は書けても本の感想や書評はなかなか書けません。「なぜか」と考えますと、本を丸ごと消化してすばやく取り入れるのは難しいからではないか、と思います。映画は直感的に「これだ」と思うものがあるのですが、本は「あれもこれも」と思ってい…

映画批評2019

暑さはまだ残っていますが、暦の上では夏は過ぎました。この時期にやっと標記の雑誌を出すことができました。 今年もまた私の出稿が遅くなったためにこの時期になりました。映画批評18号です。 以下のような内容です。 私は「私の鑑賞運動~・・・」を書きま…

『量子力学が見る見るわかる』橋元淳一郎『量子論を楽しむ本』佐藤勝彦

今年読んだ本で感銘を受けたものを少しずつ紹介していきます。 相対性理論と量子力学を理解したいと思っているので、断続的にですが、その関係の一般社会人向けの啓蒙書を読み続けています。今年に入って量子力学関係を2冊読みましたが、今までと違って少し…

2018年のノンフィクション

今回は、昨年読んだノンフィクションの分野の本を紹介します。 長年の広島カープのファンで、プロ野球関係の本を読んできました。週刊ベースボールも立ち読みですが、広島カープ関係の記事と野球評論家のコーナーを拾い読みしています。野村克也氏、岡田彰布…

今年読んだ本

これまで読んだ本を記録として残してこなかったのですが、今年は手帳に書いています。だいたい年間100冊(月刊誌、漫画、ブックレット等も入れて)を超えるようなペースです。このブログで3月に読んだ本を紹介して以降、書いていませんが、せっせと読んでき…

映画批評17号

今年も何とか発行しました。映画についての同人誌です。 他の人は早めに出稿しているのですが、私がいつも遅くなって、みなさんにご迷惑をかけています。 夏までにつくる予定でしたが、駄目でした。 今年のメインはやはり『三度目の殺人』です。久部さんと塩…

『ガラパゴス』『デフォルト』『ともにがんばりましょう』『血縁』『プロ野球重大事件』『采配』『教えない教え』

1月末から3月にかけて読んで面白かった本を紹介します。 『ガラパゴス』『デフォルト』相場英雄 すっかり相場英雄にはまっています。 『ガラパゴス』は上下2巻ととても長い推理小説ですが、割と早く読みきりました。展開がとても面白いのです。それと殺人事…

こんな本を買ってしまった

本はあまり買わないようしています。今でも、我が家は本で溢れかえっているからです。約5000冊、45年位前から買いためた本に加えて、映画関係の本800冊ほどを映画サークルの先輩から預かったので、一気に増えました。 ですから本はもっぱら図書館で借りてい…

年末から年始にかけて読んだ本3冊

久しぶりに最近読んだ本の紹介をします。 『再会の街 探偵・竹花』藤田宜永 昨年、藤田宜永さんの『戦力外通告』を読み、痛く感動しました。題名どおりリストラされた男たちの話ですが、私は定年退職してリタイヤ組でちょっと違うものの、この本に描かれた男…

2018年おめでとうございます

本年もよろしくお願いします。 年賀状にいつものように、3冊の本と3本の映画をあげています。それをここではちょっと詳しく紹介します。 現実はさらに深く問い直すべきであると示唆してくれた本3冊です。 不破さんの書いた「スターリン秘史−巨悪の成立と展…

映画批評16号

やっと出せました。おそらくお待ちになっている人はいないかもしれませんが、いやここに原稿を早くから出していた人は「いつ出るの」と思っておられたでしょうが、普通のみなさんはほとんど関心がない、と思います。でも出しましたので読んでください。 遠く…

2017年明けましておめでとうございます

「半睡半醒日誌」をいつもご覧いただきありがとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 最近の年賀状には、前年の良かった映画と本を三つずつ上げています。2016年は映画は『明日へ』『オマールの壁』『何者』です。本は「自然を解剖する」「悪夢…

ベースボールマガジン

久しぶりに標記の雑誌、「創業70周年特別企画シリーズ④」の別冊を買いました。プロ野球回顧録(1946-2016)全五巻のうちの「珠玉のライバル物語」です。 表紙が松坂大輔であり、巻頭がイチローと松坂大輔です。平成も28年ですからやむを得ませんが、私の年代…

インフルエンザ

先週の金曜日2月19日の午後に医者に行き、インフルエンザと診断されました。18日に発症したと仮定して22日月曜日まで出勤禁止です。 その日は、そのまま家に帰って22日まで寝室に閉じこもっていました。 19日20日と映画サークルの例会でしたが、これはお休み…

2015年の本と映画

映画 昨年見た映画は50本程度。そのうち、市川昆監督特集やスタンリー・キューブリック監督特集で7本とか見ていますし、パルシネマでも見ていますから、新作は30本程度です。 そのうちで3本は『野火』『NO』『おみおくりの作法』 本 本は、買った本は20冊…

寒々としたもの、あれこれ

会員のみなさんへ 11月20,21日と市民映画劇場『おやすみなさいを言いたくて』でした。参加が本当に悪くて会場は寒々としたものでした。大赤字をまた抱え込みました。 これをご覧になっている映画サークルの会員のみなさんにお願いします。例会に来て下さい。…

キネマ旬報増刊号「戦後70年目の戦争映画特集」

標記の雑誌は8月に販売されていたのですが、9月になって知りました。さっそく捜したのですが、すでに書店にはなくなっていて、しかたなくインターネットで買いました。 9月30日に注文を出して10月2日に届きました。便利なものです。田舎町の小さな本屋がつぶ…

私の『戦後七〇年談話』

岩波書店の標記の本を読みました。1940年以前に生まれた方41名がそれぞれのスタイルで「70年談話」を書いています。 私はいたく気に入りました。 残念ながら意外な人はいませんが、総理大臣経験者が海部俊樹と村山富市の二人というのは、意外といえば意外で…